男性育休で後悔しないために|実体験から学ぶパパ育休の失敗談と対策

育児休業を取る男性が増えてきましたね。富士通ゼネラルでは男性育休取得率が47%にまで達したそうです。素晴らしい流れだと思います。
「育休取ってみたいけど、本当に大丈夫かな…」
そんな不安を抱えていませんか?
わたしも1年間の育休を取得し、人生の中でもっとも穏やかで充実した時間を過ごすことができました。でも、正直に言うと失敗や後悔もたくさんありました。
世の中には「育休、最高!」という成功体験ばかりが語られていますが、今日はあえて「失敗談」をシェアします。これから育休を考えているパパたちが、わたしの失敗から学んで、より良い育休生活を送れるようになればと思います。
心構えの失敗:完璧パパを目指しすぎない
完璧な家事育児への執着

よし!今日は朝から掃除、洗濯、料理、育児と完璧にこなすぞ!
わたしは一人暮らしが長かったので、基本的な家事スキルは身についていました。でも、「育休をもらっている身だから」という変な責任感から、すべてを完璧にこなそうとしてしまったんです。

僕がやるから休んでていいよ
そう言って家事を独占し、気づけば疲労困憊…。特に実家暮らしで家事経験のない方は要注意です。完璧を求めすぎると、自分を追い込んでしまいますよ。
「魔の一週目」の現実
育休初週、いわゆる「魔の一週目」では想像以上の現実とのギャップに苦しみました。
育休生活が始まると、仕事に行っていた時のリズムが一気に変わります。
睡眠不足と慣れない作業の連続で、体調を崩してしまったことも。育休は長期戦です。最初からペースを考えて取り組むことが大切だと痛感しました。
準備不足による失敗:知識と計画が命綱
制度理解の不足
「育児休業給付金?そんなの知らなかった…」
手続きを忘れて、給付金をもらい損ねてしまったという話も耳にします。複雑ではなくても、所定の手続きを忘れると大変なことになります。育休前にしっかり制度を理解しておきましょう。
短すぎる育休計画
「1ヶ月あれば十分でしょ」
そう思っていた同僚は、結局半年に延長せざるを得なくなりました。短い育休では「その場しのぎ」になりがちです。長期の育休で初めて、育児や家事への意識が根付くものなんです。
職場への引継ぎ不足
「あれ?このファイル、どこに保存したっけ…」
わたしは引継ぎが不十分で、育休中に何度も職場から連絡がきました。せっかくの育休なのに、仕事の連絡で中断されるのはストレスです。しっかり引継ぎをしておきましょう。
夫婦関係の課題:二人三脚の難しさ
ダブル育休での関係悪化
わたしもつまとダブル育休でした。関係悪化とまではいきませんでしたが、長時間一緒にいることで、今まで気にならなかったことが気になるようになります。

なんで皿洗いの順番がこうなの?

え?そんなこと気にするの?初めて言ったよね?
些細なことで口論になることも多かったです。でも、経験から学んだのは、小さなことは目を瞑ることの大切さです。どうしても伝えなければならないことだけを、しっかりと伝えるようにしました。
育休中は24時間一緒にいるからこそ、相手の気になる部分が目につきやすくなります。でも、完璧を求めすぎず、お互いの良いところに目を向けることで、夫婦関係もより深まるはずです。
「取るだけ育休」の罠
「僕、育休取ったよ!でも家事は苦手だから…」
取るだけ育休は絶対にやめましょう。これでは子どもが一人増えるようなものです。妻の負担が増えるだけでは意味がありません。育休を取るなら、積極的に家事・育児に参加する覚悟が必要です。
それでも育休を取る価値がある理由
失敗や困難はあるものの、調査によると98.9%の育休取得者が「取って良かった」と回答しています。わたしも同感です。
昔の人からしたら「こんな制度があるなんて羨ましい」と思うほど、画期的な制度なんですよね。人生の中で、赤ちゃんの誕生は多くの人にとってハイライトの場面。このために頑張って働いていたのに、気づけば子どもが大きくなっていた…なんて話もよく聞きます。
これからは男性の飲み会でも「育休時代」を語り合う定番の話題になっていくでしょう。
赤ちゃんの成長を間近で見られる機会は二度とありません。
まとめ:失敗を恐れずチャレンジを
男性の育休。確かに課題は多いです。でも、だからこそ挑戦する価値があります。失敗を恐れず、しっかり準備して臨めば、きっと素晴らしい経験になるはずです。
キャリアが不安という声もよく聞きますが、本当に優秀な人なら育休を取っても復帰後に活躍できるでしょう。むしろ育休を取ることで、自分を見つめ直す貴重な機会になるかもしれません。

「つま、次は二人目の育休も考えてみようか?」

「えっ!?まだ早いんじゃない?」
…まあ、これはまた別の話。とにかく、育休に興味のある方々、ぜひチャレンジしてみてくださいね!