大阪万博2025、「行きたくない」が8割超え!子育て世帯が考えるべき本当のところ

みなさん、いよいよ大阪・関西万博の開幕が目前に迫ってきましたね。でも、正直なところ、皆さんはどんな気持ちで万博を迎えようとしていますか?
わたしの周りを見渡すと、関係者の方々が必死に盛り上げようと奮闘している一方で、一般の人々の反応はというと…なんとも冷めた様子。「行きたい!」という熱気よりも、「えっ、そんなに高いの?」「子連れで大丈夫かな?」といった戸惑いの声のほうが大きいように感じます。
ツッコミどころ満載の価格設定や、安全面での不安、そして何より「なぜ今、万博なの?」という根本的な疑問。このままでは、せっかくの機会が大阪の魅力を高めるどころか、逆に印象を下げかねない最悪のシナリオも頭をよぎります。
子育て真っ最中のわたしとしては、「子どもに貴重な体験をさせたい」という思いと「本当に楽しめるのか、安全なのか」という不安が交錯しています。この記事では、そんな複雑な心境を抱える親の目線から、開幕直前の万博の実態に切り込んでいきたいと思います。
高すぎる食事代、猛暑対策は大丈夫?子連れでの移動は?…など、気になる疑問や懸念点を徹底的に検証していきます。「行く前に知っておきたかった」と後悔しないために、ぜひ最後までお付き合いください。
なぜ大阪で万博が開かれるのか
そもそも、なぜ大阪で万博が開催されるのでしょうか?
大阪が「万博をやりたい!」と手を挙げて、2018年に世界の投票で選ばれたからなんです。大阪は1970年にも万博を開催し、大成功を収めた実績があります。「もう一度あの感動を」という思いがあったのでしょう。
大阪は日本の中でも特に活気ある街として知られ、美味しい食べ物や観光スポットも充実しています。「もっと大阪を元気にしたい」「世界中の人に大阪の良さを知ってほしい」という思いが、万博誘致の原動力だったのです。
ただ、開催決定後に様々な問題が浮上しています。会場建設費は当初計画から約1.9倍に膨れ上がり、運営費も大幅に増加しました。海外パビリオンの参加国数は予定より減少し、資材高騰で工事にも遅れが生じています。また、会場の夢洲は人工島のため交通アクセスが限られており、電車の混雑も心配されています。こうした問題から、開催への期待と同時に不安や批判の声も高まっているのが現状です。
「行きたくない」が圧倒的多数なのに開催される万博
大阪・関西万博公式ブログが発表した2024年12月の調査では「万博に行きたい人18%、行きたくない人82%」という衝撃の数字が出ていました。また、経済産業省の最新調査(2025年3月発表)でも「行こうと思っている」人はわずか34.9%で年々減少していることが明らかになっています。
これだけ「行きたくない」という声が多いのに開催されるのは、なんとも不思議な状況です。特に子育て世帯からすると、ベビーカーを押して人混みを歩き回ることや、授乳・オムツ替えの場所など、考慮すべき点が多くあります。

正直、子どもを連れて行くかどうか迷っているんだよな。小さい子が疲れて泣き出したらどうするか。授乳室はちゃんと整備されているのか?

そうよね。友達からも『子連れで行くのは大変そう』って聞いたわ。開幕してからの情報を見てから決めてもいいんじゃない?
実際、万博会場では子育て世帯への配慮が整えられています。会場内の各エリアにはベビーセンターが設置され、授乳室やおむつ交換スペースが完備されています。また、ベビーカーの持ち込みは基本的に可能で、800台の無料貸出サービスも実施されています。さらに、迷子防止のためのリストバンド配布や、子ども用トイレの設置など、小さなお子さん連れでも安心できる環境が整備されているようです。
ただし、託児所などの子どもを預かる施設はないため、子育て世帯としては開幕後の実際の状況や口コミを見てから判断するのが賢明かもしれません。
「えきそば3850円」!? 家族で行くと財布が心配な価格設定
会場で提供される「えきそば3850円」や「1杯2千円のラーメン」に批判が集まっています。専門家は「万博という特別な体験」だから高くないと主張していますが、この価格設定は一般家庭にとってはかなりの負担です。
実際、万博会場ではハイエンド料理が大きな目玉となっており、3万円(約200ドル)のコースや、参加国の名物料理やクラフトドリンクを提供する国際的な「回転寿司」体験など、フード愛好家を魅了する高級グルメが用意されています。一部のレストランでは8,000円からのビュッフェも予約なしで利用できるようです。
飲食だけでなく全体的に高額な設定が目立ち、「みんなの万博」というより「お金に余裕がある人だけの万博」になってしまう懸念があります。本来なら幅広い層が参加してこそ盛り上がるはずなのに、価格の壁で多くの人が最初から諦めてしまうのは残念ではないでしょうか。
しかし、朗報もあります。万博協会によると、来場者は手作りのお弁当を含む食べ物の持ち込みが許可されています。また、約70の飲食業者が出店予定で、一般的な価格帯のメニューも提供されるでしょう。「フードフェスティバル」エリアでは世界各国の料理を楽しめるほか、「エキスポスペシャルたこ焼き」などの大阪名物の革新的なバージョンも味わえます。
楽しみ方や視点を変えると、お金の問題は少しは解決できるのかもしれません。高級グルメを楽しむのも良し、お弁当持参でコストを抑えるのも良し。家族それぞれの予算と希望に合わせて、万博ならではの食体験を楽しむことができそうです。
安全面は大丈夫?メタンガス爆発事故と情報公開の問題
2024年3月28日、夢洲でメタンガスによる爆発事故が発生したのに、施工業者から消防局への連絡が約4時間半後だったことが判明しました。廃棄物処理場の上に建設された会場では、実際に爆発下限界を超えるガス濃度も検出されていました。

安全管理がしっかりしているのか心配だな。廃棄物処理場の上に建てるなら、もっと安全対策を徹底してほしいものだ。

子ども連れて行くのに、そんな不安要素があったら躊躇するわよね。安全が第一でしょ!
万博協会は換気設備の設置やガス濃度の毎日公開などの対策を講じ、会場内には診療所や救護所の設置、AEDの配備、消防・警察・海上保安庁の常駐など安全体制を整えています。
しかし、この事故を受けて一部の自治体は児童・生徒の無料招待を辞退するなど、安全面への懸念は依然として残っています。
安全対策は評価できるものの、子どもの安全を第一に考える親としては、本当に安心して行けるのか疑問です。
バーチャル万博とリアル万博の選択肢
リアル万博に先立ち、バーチャル万博がプレオープンしました。「空飛ぶ夢洲」というコンセプトで、メタバースで万博体験ができるようです。

メタバースで万博体験できるなら、わざわざ混雑した会場に行かなくても、家でゆっくり子どもと見られる方が楽かもしれないな。
実際、小さい子どもがいる家庭では、混雑した会場よりも自宅でバーチャル体験できる方が気楽かもしれません。
育休パパが考える万博との向き合い方
「地元の科学館と大差ない」「チケット高すぎ」「楽しみは木のリングに登ること」という厳しい声に、「70年万博の熱量はない」と言われる2025年万博。子育て世帯としてどう向き合えばいいのでしょうか?
- 開幕後の情報を待つ:子連れ対応の設備や混雑状況などの情報が出てから検討する
- 費用対効果を考える:家族で行くと高額になるので、本当に子どもにとって価値ある体験になるか考える
- バーチャル体験も検討:小さい子どもがいる場合は、自宅でのバーチャル体験も選択肢に
- 平日や閑散期を狙う:どうしても行きたい場合は、混雑を避けて平日や閑散期を狙う

結局、子どもに良い思い出を作ってあげたいなら、この値段と混雑で本当に楽しめるのか考えないといけないな。うちは開幕して1ヶ月くらい様子見てから決めるよ。

賢明ね!初動の混乱が落ち着いて、子連れ情報も出揃ってからの方が安心だわ。それまでは科学館とか水族館で十分楽しめるしね!
万博、行くべきか行かざるべきか。正直に言えば、本来なら「いよいよ開幕だ!」とワクワクした気持ちで迎えたかったものです。しかし現実には、期待の声よりも「高すぎる」「準備不足」といった懸念の声が多く聞こえてきます。
それでも、開幕してみたら予想外に素晴らしい体験ができるかもしれません。特に子どもたちにとっては、ロボット製作や最先端技術の体験、国際交流など、将来の視野を広げる貴重な機会となる可能性があります。「思ったより良かった」と言われる万博になる可能性も捨てきれないので、わたしとしては開幕後しばらくは様子見をして、実際の評判を確認してから家族で行くかどうか決めようと思います。
子育て世帯の皆さんも、SNSやニュースで実際の情報を集めてから判断するのがおすすめです。結局のところ、家族で楽しめるかどうか、子どもにとって価値ある体験になるかどうかが一番大切ですよね。焦らず、自分の家族に合った判断をしていきましょう。